最終日2日前になりようやく横トリに行って来た。
それにしても、ココは一応、アートサイトなのにようやくアートの話題・・
もう少し、まじめにやらんかい! ってなところですね。
・・で、どうだったかというと
エントランスは、屋根代わりに、お馴染み、ダニエル・ビュランの
ストライプ柄の三角形の旗が、これでもかという具合に、長〜い距離を
冷たい浜風に反応して、バシバシ音を立てておりました。寒空の中、
ちょっとつらそうでしたね。そう、ポスターになってるアレです。
浜辺ということもあり、あじの開きの乾燥干しのイメージもしたんだなァ・・これが。
ポスターの広告効果から行くと、1番、“力”(リキ)が入っていた
奈良美智+grafか、行列が出来ていた、ドイツの作家の、でっかい照明器具を組み合わせて作ったような2人乗りブランコあたりをビジュアルに持ってきたほうが、「アートサーカス」というテーマからしても良かったのではないかと思う。観客動員ももっと行ったのでは・・
全体としては、第1回目の西欧の作家を中心とした行儀正しい展示に比べ、
今回は、アジアの混沌、カオスをおもちゃ箱的にぶちまけた印象・・
総合ディレクター、川俣氏の面目躍如といったところでしょうか。
この手の展覧会にありがちな、硬く、ひたすら歩かなければならない空間と違い、あちらこちらにリラックスできる椅子やソファが配置されていて、
まったり、ゆっくりくつろげるものとなっていたのも好感が持てましたね。
アジアのどっかの国のキッチュな下町商店街に迷い込んだ感じでしょうか。
このブログの前身『午睡の後で・・』でも書いた記憶があるが、
アート展の最大のライバルは、ディズニーランドではないかと思う。
観客をいかにたのしませるか? 関心させるか?
この点から行って、今回の横トリは、個々の作品のレベルは、マチマチ
だが、全体としては、及第点が付けられるのではないかと思う。
行列待ちで入れなかった展示が2つあったのがちょっと、心残りでは
ありましたが、地下鉄の元町中華街駅で、招待券を千円で譲ってもらった
のがラッキーでありました。(マル)