今、書店のアイランドに山積みになってる本。
『ウェブ進化論』 梅田望夫著(ちくま新書)
毎日、ネットに接して、現実の世界よりもネット住人としての重きを
置いている人も多いだろう。使い始めた人には、いつの間にか、浸透
してしまった。そんな、インターネットは、実質、’95から始まり、
10年経過し、第1世代から、第2世代(WEB2.0)に移行したらしい。
この本の一環した概念として、ウェブの「こちら側」と「あちら側」
がある。過去10年間、需要、市場を引っ張って来たのが、マイクロ
ソフトを筆頭とする、こちら側の企業。これからは、グーグルを中心
とした、あちら側の企業が覇権を握るというものだ。
グーグルというと、ヤフーと並ぶ、検索エンジンで、広告で収益を上
げているんだろうな〜、程度の認識がほとんどだと思うが、これを読
むと、20年に一度現れるか否かのエクセレントカンパニーだという
ことがわかる。出来るだけ、人の手を介さず、自動化し、世界中の知
の再編成を企むというのだ。
日本でいうと、ヤフージャパンや楽天、失墜したライブドアなどが、
いろいろと仕掛けたところで、所詮、こちら側の世界。あちら側で
グーグルが、新しい仕掛けを作ってしまえば、ほとんどかなわない。
グーグルは、「世界中の知の再編成」をテーゼとしていると同時に、
「世界の富の平準化」も企む。世界のどこにいても、自らの分身とし
てのHPにアドセンスの広告を掲載すれば、そこをクリックされること
により、広告代理業としての報酬が手に入る。発展途上国に住んでい
ても、ネットを通じて、収入を得ることが出来る。
私も、身を持ってチャレンジしている者だが、これが、なかなか難し
い。当たり前かもしれないが、一筋縄ではいかない。
一番いいのは、グーグルでも、最高に優秀な技術者の頭脳を移植して
もらい、あちら側の新しい秩序を作ってしまうことだろうけど・・。
まあ、適わぬ夢を追わないで、地道にアクセスアップを狙いますか!?