父が、東京の病院に入院している。
昨年末に手術をしたが、再検査の結果、胃と膀胱に腫瘍が見つかった。
胃の3分の2、膀胱は全部、切り取ってしまうという1日がかりの手
術だった。術後は、抗がん剤、体の拒否反応などで、かなりの苦痛の
ようだった。
「兵隊が大勢いる!」「たくさんの紐がぶらさがっている」等、わけ
のわからないことを言い出したので、ついに気が狂ったかと思ったが、
どうやら、痛み止めのモルヒネなどの麻薬のせいらしい。
副作用(これが目的で使う人もいるのだが・・)で、かなりの幻覚症状
が出たようだ。まあ、考えてみれば、内臓の一部を取り去り、新たな
器官を作り、生体活動を維持しようとするのだから、体の方としても、
「ハイ、わかりました。」とすぐに対応できるものでもあるまい。
しばらく、寝たままの生活だと、足腰の筋肉も、かなり落ちているとの
ことだ。少しずつ、リハビリを開始して、早く普通の日常生活が出来る
ようになって欲しい。
うちの親父も15年ぐらい前に小腸の半分を摘出したんだけど、モルヒネ(?)の幻覚でかなり暴れたそうだ。恥ずかしい格好で……。
母親は、そのことを父親に話してないらしく、父親は未だに知らないようだ。
でも、手術が長引いたってことは、開けてみて、切り取れば完治するって確信があったからだよね。
あとは、時間があったら面会に行ってあげることだね。
僕も完治を祈ってるよ!