『ダビンチコード』の大ヒット、絵画盗作事件の報道・・
このところ、アートがらみの話題で盛り上がった。
普段、アートに関心のない人達は、こういったところから、アートに関
心、興味を抱き、または、失望、落胆したりするのだろうか?
“ダビンチ”や“ルーブル”に押しかけても、それらを導火線に、リア
ルタイムに制作して、発表している“現代美術”作家や作品には、なか
なか点火してはいかない。
ブランドものには飛びついても、無名アートの“マイ・ブーム”の た
のしみ にまでは至らない。 つまり、無名アーティストが、苦労して
都心のギャラリーで個展を開いたとしても、知人以外が、刺激や好奇心
を持って訪れることはとても稀なのだ。
一方で、電子メディアの発達、普及で、個人が気軽に“表現”できるツ
ールが増えた。デジカメやブログで、写真や文章を日常的に表現してい
る人口は、かなり増加したのではないだろうか?
作家や写真家、画家などの専売特許であった“表現”が、自宅で洗濯を
終えた主婦が、お昼前に・・ また、仕事を終えたサラリーマンが帰宅
後、深夜に・・ ひそやかに行われている。
マスコミで話題になるのは別として、日々、自分なりに表現を繰り返し
ている人たちを納得させて、興味を抱かせ、おもしろがらせなければ、
専門家としてのアーティストとしては、認識されない。
ただでさえ、社会的認識の低いアーティストにとって、クリアすべき
バーの高さが、どんどん上がっているのではないか?
・・であるとしたら、もう、“表現”を特別の行為として発表するので
はなく、いかに、日常に刷り込ませて、無意識のうちに享受してもらう
かを追求したほうが、より多くの共感を得、支持してもらえるのではな
いだろうか?
雨が続く梅雨空を眺めながら、「外出がますますおっくうになるなあ」
と 思いながら、つらつらと考えてみたのでした(マル)
→ ついでですが 日常的に連載してマス・・
プン太の『寝日記』!